更新日 2024-11-15 
Clinical Information Department, Japan Society of Acupuncture and Moxibustion (JSAM)

1997 学術部鍼灸安全性検討班/学術部
鍼灸の安全性に対する関心の高まりとともに,1997年に(社)全日本鍼灸学会学術部に鍼灸安全性検討班(班長 形井秀一)が発足した.鍼灸安全性検討班は,鍼灸の有害事象に関する文献を網羅的に調査するなど,翌年に発足する安全性委員会の基礎をつくった.


1998 − 2002 第一次安全性委員会/研究部
(社)全日本鍼灸学会研究部安全性委員会(第一次安全性委員会/委員長 山下仁)は,学術部の鍼灸安全性班(班長 形井秀一)を前身とし,鍼灸の安全性の向上を図るべく1998年に正式に発足した.
 第一次安全性委員会は,鍼灸安全性班が収集・分析した鍼灸に関連する有害事象文献を「鍼灸の安全性に関する和文献シリーズ」として公表するなど,安全性委員会の活動の礎をつくった.

 
第一次安全性委員会(1998 − 2002)
 委員長 山下 仁(筑波技術大学)
 委 員 楳田高士(関西鍼灸短期大学[現 関西医療大学])
     江川雅人(明治鍼灸大学[現 明治国際医療大学])
     形井秀一(筑波技術短期大学[現 筑波技術大学])
     谷万喜子(関西鍼灸短期大学[現 関西医療大学])
     鍋田理恵(関西鍼灸短期大学[現 関西医療大学])
     濱田 淳(筑波大学)
     宮本俊和(筑波大学)
     山田伸之(明治鍼灸大学[現 明治国際医療大学])


2003 − 2007 第二次安全性委員会/研究部
(社)全日本鍼灸学会研究部安全性委員会(第二次安全性委員会/委員長 山下仁)では,第一次安全性委員会の委員5名が留任し新たに1名の委員が加わった.
  第二次安全性委員会は,1)海外の鍼灸安全性ガイドラインを調査するとともに,2)国内鍼灸の有害事象調査の更新,3)鍼灸の安全性に関する既存のエビデンスをまとめるなど,国内の鍼灸安全性ガイドライン作成のための基礎をつくった.後年,その成果を第一次安全性委員会の委員と共に「臨床で知っておきたい鍼灸安全の知識」として発行した.
 しかしながら,第二次安全性委員会は全日本鍼灸学会の機構改革のため惜しまれつつも2007年に解散した.
 
第二次安全性委員会(2003 − 2007)
 委員長 山下 仁(筑波技術大学→森ノ宮医療大学)
 委 員 石崎直人(明治鍼灸大学[現 明治国際医療大学])
     楳田高士(関西鍼灸短期大学[現 関西医療大学])
     江川雅人(明治鍼灸大学[現 明治国際医療大学])
     形井秀一(筑波技術短期大学[現 筑波技術大学])
     宮本俊和(筑波大学)


2009 臨床で知っておきたい鍼灸安全の知識
2009年9月に,医道の日本社から(社)全日本鍼灸学会研究部安全性委員会の編集による「臨床で知っておきたい鍼灸安全の知識」が発行された。
(社)全日本鍼灸学会研究部安全性委員会[編]. 臨床で知っておきたい鍼灸安全の知識. 第1版. 東京, 医道の日本社, 2009.


2012 − 2016 第三次安全性委員会/研究部
第二次安全性委員会は,全日本鍼灸学会の機構改革により2007年に惜しまれつつ解散した.しかしながら,再び安全性委員会の必要性が叫ばれるようになり,2012年6月に研究部に安全性委員会が復活した.
 第三次安全性委員会(委員長 新原寿志)は,鍼灸の安全性に関する情報発信を最優先課題とし,1)Webサイト「鍼灸の安全対策サイト」の開設,2)学術大会におけるワークショップの定期開催,加えて3)鍼灸の有害事象に関する国内外の文献調査,4)鍼灸師養成機関を対象とした鍼灸の有害事象に関する多施設前向き調査,5)国際標準化機構 ISO/TC249(伝統中医学)における鍼灸の安全性案件への対応などを行った.

第三次安全性委員会メンバー
 委員長 新原寿志(明治国際医療大学)
 委 員 上原明仁(呉竹学園)
     菅原正秋(東京有明医療大学) 
     古瀬暢達(大阪府立大阪南視覚支援学校)
     山﨑寿也(関西医療大学)
 協力者 保坂政嘉(森ノ宮医療大学) 
 研究部長 山下仁(森ノ宮医療大学)


2016 − 2018 第四次安全性委員会/学術研究部
2016年6月(公社)全日本鍼灸学会の機構改革により,研究部は学術部と統合され学術研究部となった.これに伴い安全性委員会は学術研究部内に設置され,2016年7月に第四次安全性委員会が発足した。
 第四次安全性委員会(委員長 新原寿志)は新たに3名の委員を迎えて,第二次安全性委員会の業務を引き継ぐとともに「鍼灸の安全性ガイドライン」の作成を最優先課題とし活動を開始した。

第四次安全性委員会メンバー
 委員長 新原寿志(明治国際医療大学)
 委 員 上原明仁(呉竹学園)
     菊池勇哉(宝塚医療大学)
     菅原正秋(東京有明医療大学)
     田口太郎(九州看護福祉大学)
     恒松美香子(平成帝京大学)
     古瀬暢達(大阪府立大阪南視覚支援学校)
     山﨑寿也(関西医療大学) 
 協力者 保坂政嘉(森ノ宮医療大学) 
 顧 問 山下仁(森ノ宮医療大学)


2017 − 2018 鍼灸安全性委員会から鍼灸医療安全性連絡協議会へ
(公社)日本鍼灸師会,(公社)全日本鍼灸マッサージ師会,(公社)全日本鍼灸学会,(公社)東洋療法学校協会,日本理療科教員連盟から構成されます鍼灸安全性委員会は,国内鍼灸の安全性に関するガイドラインおよびマニュアルを策定するための独立した組織でしたが,2018年7月より運営は全日本鍼灸学会に移管されました.また,2019年6月より鍼灸安全性委員会は,鍼灸医療安全性連絡協議会と名称が変更となり,これに伴いガイドラインやマニュアルの作成は安全性委員会が引き継ぐことになりました.


2018 − 2020 第五次安全性委員会/学術研究部
2018年6月,第四次安全性委員会の委員長(新原寿志)の退任に伴い,新委員長(菅原正秋)のもと第五次安全性委員会が発足した.安全性委員会の業務拡大に伴い,新たに2名の委員を迎え,4つのワーキンググループ(WG)からなる新体制へと移行した(○責任者).
 
 1 リスクマネージメントWG 〇上原明仁 山﨑寿也 福田晋平 新原寿志
 2 感染対策WG 〇菅原正秋 恒松美香子 古瀬暢達
 3 文献調査WG 〇古瀬暢達、新原寿志 菊池勇哉
 4 ISO/TC249対応WG 〇新原寿志、田口太郎 森田智 菅原正秋
 
 これまで国内のガイドラインおよびマニュアル作成を主導してきた鍼灸安全性委員会の活動は,2018年7月をもって(公社)全日本鍼灸学会が引き継ぐことになり,今後は安全性委員会が国内標準となるガイドラインとマニュアルを正式に作成していくこととなった.第四次安全性委員会は,これまでの活動を引き継ぐとともにガイドライン作成を最優先課題として活動を行った.その結果,2020年3月に「鍼灸安全対策ガイドライン2020年版」として本サイトで公開するに至った.

第五次安全性委員会メンバー
 委員長 菅原正秋(東京有明医療大学)
 委 員 上原明仁(呉竹学園)
     菊池勇哉(宝塚医療大学)
     新原寿志(常葉大学)
     田口太郎(九州看護福祉大学)
     恒松美香子(平成帝京大学)
     福田晋平(明治国際医療大学)
     古瀬暢達(大阪府立 大阪南視覚支援学校)
     森田智(千葉大学大学院)
     山﨑寿也(関西医療大学) 
 顧 問 山下仁(森ノ宮医療大学)


2020.03 鍼灸安全対策ガイドライン2020年版(日本語版)出版
2020年3月より鍼灸安全対策サイトから「鍼灸安全対策ガイドライン2020年版(日本語版)」のダウンロードを開始した.また,同年5月(コロナ蔓延下)に医歯薬出版から同書籍が出版された。
坂本歩[監], 公益社団法人全日本鍼灸学会学術研究部安全性委員会[編]. 鍼灸安全対策ガイドライン2020年版. 第1版. 東京, 医歯薬出版, 2020.


2020.04 鍼灸施術における新型コロナウイルス感染の拡大防止のための注意点を掲載
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けて,2020年4月に「鍼灸施術における新型コロナウイルス感染の拡大防止のための注意点」を鍼灸安全対策サイトに掲載しました.


2020 − 2022 第六次安全性委員会/学術研究部
2020年10月,学術研究部の廃止に伴い,安全性委員会は臨床情報部に移管され第六次安全性委員会(委員長 菅原正秋)が発足した.また,第一次&第二次安全性委員会の委員長であった山下仁が臨床情報部長に,第三次&第四次安全性委員会の委員長であった新原寿志が同副部長に就任した.
 第六次安全性委員会は「鍼灸安全対策マニュアル(仮称)」作成を最優先課題とし,これまで通り活動を継続して行くことになった.
 
 1 リスクマネージメントWG 〇上原明仁 山﨑寿也 福田晋平 新原寿志
 2 感染対策WG 〇菅原正秋 恒松美香子 古瀬暢達
 3 文献調査WG 〇古瀬暢達、新原寿志 菊池勇哉
 4 ISO/TC249対応WG 〇新原寿志、田口太郎 森田智 菅原正秋

第六次安全性委員会メンバー
 委員長 菅原正秋(東京有明医療大学)
 委 員 上原明仁(呉竹学園)
     菊池勇哉(宝塚医療大学)
     新原寿志(常葉大学/臨床情報部副部長)
     田口太郎(九州看護福祉大学)
     恒松美香子(平成帝京大学)
     福田晋平(明治国際医療大学)
     古瀬暢達(大阪府立 大阪南視覚支援学校)
     森田智(千葉大学)
     山﨑寿也(関西医療大学) 
 臨床情報部長 山下仁(森ノ宮医療大学)


2021 鍼灸安全対策ガイドライン2020年版(英語版)発行
2021年3月より鍼灸安全対策サイトから「鍼灸安全対策ガイドライン2020年版(英語版)」のダウンロードを開始した.
 


2022 − 2024 第七次安全性委員会/臨床情報部
2020年8月,新たに5名の委員を加えて第七次安全性委員会が発足した.今回の増員をもって国内にある全ての鍼灸学系大学に委員が配置されることとなった.委員長は,引き続き菅原正秋が務める.同様に,山下仁は臨床情報部 部長,新原寿志は副部長として委員会をサポートする.
 第七次安全性委員会は,鍼灸安全対策マニュアルの作成を最重要課題として取り組むとともに,これまで通り,国内外の鍼灸の有害事象調査,ワークショップの開催,国内の重大な有害事象発生時の対応等を行う.

第七次安全性委員会メンバー
 委員長 菅原正秋(東京有明医療大学)
 委 員 上原明仁(呉竹学園)
     菊池勇哉(宝塚医療大学)
     髙野道代(新潟医療福祉大学)
     田口太郎(九州看護福祉大学)
     恒松美香子(平成帝京大学)
     冨田賢一(九州保健福祉大学)
     仲村正子(森ノ宮医療大学)
     福田晋平(明治国際医療大学)
     福世泰史(常葉大学)
     古瀬暢達(大阪府立大阪南視覚支援学校)
     宮脇太朗(鈴鹿医療科学大学)
     森田 智(千葉大学)
     山﨑寿也(関西医療大学) 
 臨床情報部長   山下 仁(森ノ宮医療大学)
 臨床情報部副部長 新原寿志(常葉大学)


2024 − 現在 第八次安全性委員会/臨床情報部
2022年7月,新たに1名の委員(田口玲奈)を加えて,第八次安全性委員会が発足した.一時欠員があったが,今回の補充をもって,再度,国内にある全ての鍼灸学系大学から委員が参加することとなった.引き続き,委員長は菅原正秋,臨床情報部長は山下仁,同副部長は新原寿志が務める.
 第七次安全性委員会は「鍼灸安全対策マニュアル」を完成させ2024年7月に出版させた.第八次安全性委員会は「鍼灸安全対策ガイドライン2020年版」の改訂並びに「美容鍼灸安全対策マニュアル(仮称)」の作成を重要課題として取り組むと共に,これまで通り,国内外の鍼灸の有害事象調査,ワークショップの開催,国内の重大な有害事象発生時の調査・対応,ISO/TC249(鍼灸安全性関連)の対応を行う.

第八次安全性委員会メンバー(総勢17名)
 委員長 菅原正秋(東京有明医療大学)
 委 員 上原明仁(呉竹学園)
     菊池勇哉(宝塚医療大学)
     髙野道代(新潟医療福祉大学)
     田口太郎(九州看護福祉大学)
     田口玲奈(明治国際医療大学)
     恒松美香子(平成帝京大学)
     冨田賢一(九州医療科学大学 旧 九州保健福祉大学)
     仲村正子(森ノ宮医療大学)
     福田晋平(新潟医療福祉大学)
     福世泰史(常葉大学)
     古瀬暢達(大阪府立大阪南視覚支援学校)
     宮脇太朗(鈴鹿医療科学大学)
     森田 智(千葉大学)
     山﨑寿也(関西医療大学) 
 臨床情報部 部長  山下 仁(森ノ宮医療大学)
 臨床情報部 副部長 新原寿志(常葉大学)


2024 鍼灸安全対策マニュアル 出版
2024年7月20日,医歯薬出版より「鍼灸安全対策マニュアル」が出版された.
坂本歩[監], 形井秀一・公益社団法人全日本鍼灸学会学術研究部安全性委員会[編]. 鍼灸安全対策マニュアル. 第1版. 東京, 医歯薬出版, 2024.